導入事例 CASE STUDY
2024/12/25 (Wed)
AWSクラウド導入事例:顧客向け新規事業サービス提供のためのインフラ基盤構築をAWSにて実現!(医療用容器製造業)
(阪神グループ)
規模 | 300~500名 |
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業界 | 製造業 |
本社所在地 | 富山県富山市 |
阪神化成工業株式会社様の属する阪神グループは、医薬品向けの容器の企画開発から製造、容器成形と同時にできる溶液の充填システムなど、レベルの高いものづくりを追求しています。
製品の軽量化による資源の削減、リサイクルなども推進し、環境保全活動にも意欲的に取り組まれています。
市場や製造現場のニーズに応え、価値の高い製品開発に挑戦し、医薬品容器の市場をリードされています。
◇阪神化成工業様のWEBサイト:
https://www.hanshin-group.co.jp/group/hanshinkasei.html
INTERVIEW
この度、新たにサービス展開するシステムを支えるインフラ基盤の構築のために、サン・エム・システムが提供するクラウド構築サービスをご利用されました。
AWSクラウドご導入前の課題や、ご利用されて以降の所感について、事業を担当する井浦課長に、お話を伺いました。
お客様の課題と解決策
□ システムについてディレクションできる要員が不在で自分たちで解決しなければならない
□ 今後の開発や事業発展にも対応していかなければならない
■ セキュリティやバックアップなどシステムに求められるAWSの設定をサンエムからご提案
■ 今後のサービス需要増に備えてAWSの持つ柔軟な拡張性を導入
■ 一通りの設定が過不足なく構成され、継続する開発の状況に合わせて細やかに反映できた
■ 販売が開始され今後増える需要に対しても、容量拡張など柔軟な対応が可能になった
阪神化成工業様のご事業や背景
阪神化成工業という会社は、医療用のプラスチック容器等を開発・製造・販売している会社で、富山に本社があります。容器の製造は基本的には受注製造のものがほとんどで、毎回試行錯誤しながら工夫を重ね、お客様に納めています。
わたしはそのなかで、再生医療事業部というところに所属していまして、チームのメインは沖縄にラボを持っており、メンバーはそこで、実験・研究開発を行っています。
そうですね。わたしたちは、次世代培養を目指す「NexCulture」というプラットフォームを開発しています。
「NexCulture」は、再生医療に伴う細胞の培養を行う研究者に向けたものなのですが、
・AIによる細胞画像の解析(システム)
・リモート培養(細胞培養装置)
・培養条件レコメンド付きECサイト(WEBサービス)
などの機能を備えています。再生医療の現場で必要となる細胞培養の効率を上げ、再生医療という分野の早期普及に向けて取り組んでいます。
クラウド(AWS)導入前の課題
一番は、何から手を付けたらいいかわからないということでした。今も継続して利用しているのですが、まず、レンタルサーバを借りて「NexCulture」の開発に着手しました。その後、サービスとしてお客様にご提供するとなった場合に、サービスの質の担保という面では、もっと堅牢なインフラ環境を整える必要がありました。ですが、インフラ環境をどう作っていけばよいかが分からず、手探りの状態でした。
はい。最初の時点は、まずは自分たちの課題を知るところからでした。チームを導いてくれるような、ディレクションするための要員もいなくて、わたしのほうでパートナーさんを探して、クラウドサービスである、AWSや、Google、Azureなどを調べていきました。
「NexCulture」の開発を手伝ってもらっている会社さんがいるのですが、その会社さんとも相談しながら、最終的にAWSを使うことに決めた、という経緯があります。
サンエムシステムを選んだ決め手とは
そうですね、コストとスピード感、レスポンスが良かったことです。
「NexCulture」の開発を手伝ってもらっている会社さんと相談しながら、インフラ部分はAWSを使うことに決めたのですが、AWSの構成をどうするかや、どの会社さんがいいかについては決まっていませんでした。複数の会社さんにお問い合わせをしていたんです。
その際に、自分たちのほうで、どの会社さんがいいかという選択をするほど目利きできなかった部分もありました。お問い合わせした会社さんから、ある程度絞ってきたなかで、御見積などのご対応をしてもらう中での、コスト面や、スピード感、レスポンスが良かったので、サンエムさんに決めさせていただきました。
AWSクラウド導入でのサンエムシステムの良さとは
そうですね、わたしたちは、ある意味ではほとんど分からない状態からお願いすることになったのですが、情報を整理して出していただけたのが助かりました。
構築のところは、御社のKさんがメインで対応してくれたのですが、Kさんがいろんなところに気を回してくれて、先ほどの開発担当の会社さんに聞くところと、うちに聞くところとを、バランスを取りながら切り分けていて、また他方で聞いた内容も情報共有しながら進めてくれて、とても助かっています。セキュリティやバックアップなど、事業展開として必要になってくる部分を厚くしていただきました。安心して進められています。
そうです。ただ、AWSの環境は作っていただいたのですが、まだ、実装は完了していないんです。これから、という部分があります。
たとえば、今後、AIモデルの数を増やしていかなきゃいけないと思っておりますが、そうするとAWSのインスタンスの数も増やすのかどうか?など、コスト的な面も含めて今後のアプローチを考えなければならない。AIモデルのほうで、一つのインスタスに複数のAIモデルを動かせるようにもできますが、それですと数の限界があります。ユーザの数やAIの数が増えてくると、切り替えをこなすのも難しい。今後を見越してどのように対応するのが良いか、検討しているところです。
そうですね、ある程度、その開発会社さんも含めて、お願いしたことを御社なりに解釈してもらえて、こちらが期待するような提案をしてもらえることが多々あります。
依頼内容の理解が深いのはとても助かっています。コスト的な面でもうちのことを考えてご提案をくださったりと、安心して相談できたところが大きいです。
貴社での今後の展望
直近では、年明けからお客様へのサービス提供が開始されます。開発はまだ継続していて、開発しながら実用で使ってもらいながら、という形で販売を開始していきます。
将来的には、装置のほうが、今は画像を撮影することしかできていないのですが、中に入っている培地を交換するなど、装置側での機能拡張も考えています。
システムのほうの機能追加ももっとしていきたい。今だと、品質の担保は細胞の数を数えているだけなのですが、AIモデルの改良により、細胞の品質がいいか悪いか、を判断できるようにしたい。そして、ひとつの基準に対して定量的な判断をできるようになれば、ある意味品質の担保に繋がるのではなどと考えております。
AIのモデルを増やしていき、品質に関わるところを拡充させていけば、ユーザー様のニーズにはまるのかなと考えております。サンエムさんに作ってもらった今の構築と環境を、今後どう活用していくかがあると思います。
INFORMATION
~AWS/Azureの提案・構築~運用までワンストップで行うサービス~