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内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)について

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)について
セキュリティ

皆さんは、「内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)」という組織をご存知でしょうか。

近年、ITの重要性が世の中に浸透し始め、生活の基盤を支える存在として必要不可欠となっており、利便性が向上している反面、官公庁や企業で機密情報が漏えいするインシデントも起こっており、セキュリティの確保が課題とされています。

情報化社会において、サイバー攻撃の監視や対処方法、情報セキュリティ対策方針の選定や助言など国家の情報セキュリティを所管する組織として、2015年に内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)が誕生しました。

今回は「内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)」の活動内容や設置までの経緯についてまとめてみました。

内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)とは

内閣官房に設置された組織。
NISCとは「National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity」の略。

設置までの経緯

2000年
内閣官房に「情報セキュリティ対策推進室」が設置された。
2005年
強化・発展を目的とし、内閣官房に「情報セキュリティセンター」が設置された。
2014年
サイバーセキュリティ基本法が成立し、同法に基づき「情報セキュリティセンター」を改組し設置された。

概要

内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)は下記の人員で成り立っている。

    ・センター長
    ・副センター長(2名以上)
    ・上席サイバーセキュリティ分析官
    ・サイバーセキュリティ運用専門官
    ・上席情報システム専門官
    ・企画官(1名専任)
    ・企画官(併任)
    ・サイバーセキュリティ監査官(6名)
    ・サイバーセキュリティ参与(非常勤)
    ・政策調査員

組織体制と主な活動内容

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)には、組織としてさまざまな役割・機能をつかさどる下記のグループが存在している。

    ・基本戦略グループ
    サイバーセキュリティ政策に関する中長期計画や年度計画の立案を行う。

    ・国際戦略グループ
    サイバーセキュリティ政策に関する国際連携の窓口としての役割を担う。

    ・政府機関総合対策グループ
    情報セキュリティ対策を推進するための基準の算定、運用および監査を行う。

    ・情報統括グループ
    サイバー攻撃に関する情報の収集を行う。
    政府関係機関情報セキュリティ横断監視・即応調整チーム(GSOC)の運用を行う。

    ・東京2020グループ
    東京オリンピック・パラリンピックに向けたサイバーセキュリティ対策の推進を行う。

    ・重要インフラグループ
    情報セキュリティ対策の官民連携
    サイバーセキュリティ技術動向の調査・研究分析を行う。

    ・事案対処分析グループ
    標的側メールおよび不正プログラムの分析とその他サイバー攻撃事案の調査・分析を行う。

最後に

「内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)」の体制・役割について把握いただけましたか?
この先さらにITを駆使した情報化社会が進むと同時に、サイバー攻撃の対策についても意識しなければいけません。

本ブログが自社や現場での情報セキュリティ教育に加え、「内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)」が今後どういった活動をしていくのか注目するきっかけになれば幸いです。

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