⌚ 2021/10/18 (Mon) 🔄 2024/3/20 (Wed)
今更聞けない!ローコードツール【Microsoft Power Apps】とは?
昨今、ローコード開発というキーワードを見かける事が多くなってきました。
今回は、その中でも
「Microsoft Power Apps」
を触る機会があったため、共有していきたいと思います。
この記事を読むと、
Power Appsを利用してWebアプリをどの程度作ることができるか、また
Power Appsの複雑なライセンスの体系について理解ができます。
-
Microsoft Power Appsの勉強を始めようと思っている方 -
Microsoft Power Appsの利用を考えている方 -
M365の導入を考えている方
▼この記事を書いた人
サン・エム・システム㈱で働いている7年目のアプリケーションエンジニアです。
今回は実務で利用しているMicrosoft Power Appsについての基礎とPower Platformの別のスイートについて実際に利用してみた経験をもとにまとめてみました!
これからPower Appsを使いたい、使う予定の方は一読してみると参考になると思います。
1. Microsoft Power Appsとは
Power Appsとは、
Microsoft製の「Power Platform」というWebアプリ作成スイートに含まれるローコード開発ツールです。
Power Appsを用いる事でWebアプリ作成を容易にする事は可能ですが、実際に触ってみるとPower Appsだけで出来る事はあくまで「画面を作る」という部分に留まります。
そのため、Power Appsだけでなく他のツールも併用していく必要があります。
しかし、Webアプリ作成にあたって(Microsoftのライセンス体系が分かりづらいのも相まって)
何を用いてどこまで出来るか、
ライセンスとして何を購入すれば良いか分からない、そういった方の一助になればと思い、それらに
ついて説明できればと思います。
2. Power Appsと併用すべきツール
① Microsoft DataVerse
Power Appsを用いた開発を行う場合、RDBMSを構築し、データソースとして扱う事も可能です。
しかし、「Microsoft DataVerse」というPower
Apps同様にWeb上で操作出来る、親和性の高いデータソースを用いる事を推奨します。
データソースが何であろうとPower Appsからはコネクタを用いて接続する必要がありますが、Microsoft DataVerseはPower Platformのツール内から連携するのが容易に出来るよう設計されています。
② Azure Functions
Power Apps内では複雑な処理を行うのはあまり現実的ではありません。
例えばデータソースに対して複雑な操作をしたいのであれば、残念ながらプログラミング言語を用いる事を推奨します。
サーバレスアーキテクチャの中では、AzureAD認証コネクタが用意されている点から考えても、同様にMicrosoft製であるAzure Functionsを用いるのが良いかと思います。
③ Power Automate
Power Apps同様、Power Platform内のツールです。
Power
Appsから処理を呼び出す事が出来るため、処理について共通化するために用いる事もできますが、実行するためのトリガーも単体で設定する事ができ、自動で実行したい処理についてはPower
Automateを使用する必要があります。
3. ライセンスについて
① 勉強のためにPower Appsの画面開発を個人で触ってみたい場合
試用版プランを1カ月限定で使用でき、Microsoft DataVerseやPower Automateの機能も一部利用できます。
サイトURL:
<Microsoft公式>30日間無料でPower Appsを使ってみる
② 部署内など、コミュニティ内でアプリを共有して用いたい場合
アプリ毎のプラン、ユーザー毎のプランを選択出来ます。
Microsoft DataVerseやPower Automateはプレミアムコネクタも利用でき、Power Appsのアプリ開発にあたり必要なものはほぼそろっています。
サイトURL:
<Microsoft公式>Power Appsの価格
4. Power Appsの基礎を最短で身に着ける方法
サン・エム・システムでは上記のようなMicrosoft Power Appsについて基本から、一連の開発の流れを学ぶことができるトレーニングサービスを提供しております。
是非この機会に、ご自身でシステムを開発できるローコードアプリを触ってみてはいかがでしょうか。
下記URLよりなんでもご相談ください。