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Software-Defined Storage について
Software-Defined Storage(SDS)という技術をご存じでしょうか。
データを扱う企業にとって、ストレージは必要不可欠な物であると思いますが SDSは、専用のハードウエアで実現していたそのストレージの機能(高拡張性や高可用性など)を 複数台のサーバーとソフトウェアで実現するというものです。 サーバーの台数もシステムが使用するデータ量によって調整することができ、 容量の拡張や縮小が容易に行うことができるので、コスト面でも節約することが可能です。
使用するソフトウェアによって、アーキテクチャは様々ですが、 基本的にはストレージを構成するシステム全体で、データの分散と複製、 性能を向上させるといった内容は共通です。
代表的なアーキテクチャとして
代表的なアーキテクチャとして、DistributeやReplicationがあります。 Distributeは、オブジェクトをアルゴリズムによって、物理的に違うノードに格納することが可能です。 オブジェクト自体は分割されることがないので、データが分散される心配はありません。 Replicationは、オブジェクトをコピーすることで、ノード間で複製を保持することができます。 この二つの機能を組み合わせることから、スケールアウトと可用性を実現することが可能です。
Erasure Codingも代表的なアーキテクチャの一つで、オブジェクトをアルゴリズムによって分割します。 その後、消失訂正符号を付加し、物理的に違うノードに分散して格納することが可能です。 分割したデータがトラブルによって一部が消去しても、消失訂正符号を付加しているため、 オブジェクトをリカバリすることができます。
また、下記の様なメリットもあります。 ・サービスを実行するハードウェアを選択できる ・SSDとHDDの特性に合わせた運用設定が可能 ・GUIベースで使いやすいものが多い
まとめ
クラウドサービスが進化している一方で、社内でクローズしている環境の企業も少なくないと思いますので、 構築の際は検討候補に入れてみてはいかがでしょうか。