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IT業界の20年前と現在の目標管理

IT業界の20年前と現在の目標管理
ビジネス

最近、目標管理面談を行う機会がありました。
今回は、IT業界での目標管理について書いてみます。

IT業界の20年前の曖昧な目標管理

IT業界に入った20年程前の目標管理は2択でした。
・君は管理者になりたい?
・君はIT技術のスペシャリストになりたい?

当時、目標管理の面談では、以下3点が抜けていました。
①:何のための目標設定するのか
②:ゴールはどこなのか
③:①と②を達成するために何が必要なのか

何をどこまでやったらIT技術のスペシャリストになるんだろうと思いながら面談をしていました。 最終的に面談では、じゃあとりあえず基本情報技術者の資格を取ろうという資格取得で終わる流れでした。 そんな曖昧な目標管理を繰り返していた時期がありましたが、2002年に経済産業省がITSS(IT Skill Standard)なるITスキル標準が策定されました。ITSSは、ITサービスの分野を11職種と38専門分野ごとに分け、その分野ごとに必要な実務経験や知識(資格取得)を定義しました。

※ITSSの詳細はウィキペディアをご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/IT%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AB%E6%A8%99%E6%BA%96

※2017年にはセキュリティなど追加されてITSS+に進化しています。
https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itssplus.html#section12

UISS、ETSS、CCSFやiCDなど関連事項もありますので、興味がありましたら調べてみてください。

ITSSでIT業界の目標管理はどうなった

当時は、目標管理としてITSSがはやると思ったのですが、あまりはやらなかったように感じました。 それは、ITSSはあくまでフレームワークであり、現実の目標管理への適用が難しいところもありました。

コンサルの仕事をやっている企業で、私はセールス王になると言われても困ります。 まず、企業が求める人材像を明確にしないといけません。例えば企業が求める人材像は、 セールスのレベル3を10人、ITスペシャリストのレベル5を5人、レベル3を10人、 ソフトウェアデペロップメントのレベル3を20人とかです。

そのためには、企業が教育コースを用意して講師を雇って、社員の現在のレベルを管理するなど費用と手間がかかります。その対応が、体力のない中小企業だとさらに難しくなります。そのような企業は、社員各自に目標設定と目標達成するための管理と裁量を丸投げするかたちになってしまいます。

IT業界の現在の目標管理

現在は、外部eラーニングなどを利用することで自前の教育コースを用意するより費用を抑えることもできます。 そして、社員のスキルレベルを管理するツールもいろいろあります。

また、社員各自が以下3点をおさえながらITSSを基準で目標設定とスキルレベルの成長が管理できれば良いのかと思います。
①:長期目標として自分は3年後、5年後、どの分野のどのレベルになっているべきか。
②:短期目標としてそのためには半期、1年ごとに何ができていればいいか。
③:企業が何を求めているか、自分は何をやりたいかを考えて、目標設定できているか。

弊社は「G-COMPATH」で目標管理

参考までに弊社の目標設定は、iコンピンシ ディクショナリ(以下:iCD)を活用しております。社員の目標設定やスキルレベルを「G-COMPATH」で管理しています。

G-COMPATHは、企業の事業戦略と自律的人材育成の架け橋作りをコンセプトに弊社で開発しました。G-COMPATHではiCDを活用して、社員の目標やスキルレベルの成長をグラフィカルに見やすくします。

IT人材育成の管理にご興味がございましたら、G-COMPATHの専用サイトからお問い合わせください。
G-COMPATHの専用サイト: https://www.sun-m.co.jp/service/g-compath/index.html

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